もう少し眠れたら良かったけど、もう無理かな

 

悲しい夢で目が覚める

いつもより余裕のないお母さん

久しぶりの実家でギクシャクする

痩せているのは分かってた

荒れた口の中 骨と皮の背中 歪んだ顔

痛みは共有できないけど心がぎゅってして胸が詰まる

触れたら痛いかな、心配しながらゆっくり背中に手をまわす

わたしには何もしてあげられない

愛と感謝を伝えたいけど口からでて声になった途端涙が溢れる

 

 

よくやったと言ってくれるひとはいたけど、

後悔せずにはいられない

お父さんのごはんなんか適当でよかった

それでヘトヘトになってたらしょうがない

少しでもお母さんの側に

もっと、もっといられたら良かった

心配しないでって、大丈夫ってもっと元気づけてあげられたらよかった

もっと気持ちを汲めていたら

どんなに不安でつらくて、痛かったか

痛い思いしてほしくなかった

わたしのせいで、心に負担かけるべきじゃなかった

わたしはいつも自分のことばかり

自分の事ばかり話していたんじゃないか

赤ちゃん好きだったのに

見せてあげられなかった

無邪気に話して、希望を奪った動揺させた

わたしは最低だった

でももう、変えられない

今更なにを思ってもお母さんに伝えられない

1番の理解者はいない